リニア新幹線工事の田代ダム案をめぐり、静岡県などはJR東海が示した前提条件を修正すれば、東電側との協議を了承するとJR東海に伝えました。
JR東海が提案する東京電力の発電用ダムの取水量を抑えて、リニア工事で水が県外に流出する分と帳尻を合わせるという「田代ダム案」をめぐって、3月下旬に開かれた協議会では、県が慎重な姿勢を示し、東電側との協議に入ることは認められていませんでした。
県と協議会はJR東海が示す「前提条件」について、田代ダム案の期間について県内のトンネル湧水が県外へ流出している期間と明記することや水利権を更新する協議について取水抑制が想定通りではない場合は、協議会と協議することを明文化するよう修正を申し入れました。
JR東海が修正すれば東電側との田代ダムをめぐる協議が認められることになりますが、JR東海は県に内容を確認したいなどとコメントしています。