リニア工事に伴うJR東海の環境対策を評価する国のモニタリング会議で、JR東海は大井川上流部に生息する希少生物を調べるための沢の調査が11か所のうち9か所で終了したと明らかにしました。

一方、委員からは、「代償措置も同時並行で考えてほしい」という意見が挙がりました。

モニタリング会議は、静岡工区の工事に伴うJR東海の環境保全対策を継続的に確認していくために国が設置しました。

<リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議 矢野弘典座長>
「JR東海と静岡県の間では、発生土置き場やヤードの整備などに関する協議も進むなど、対話や協議が着実に進展している」

静岡工区をめぐってはトンネルを掘ることで大井川上流域の生態系への影響が懸念されています。JR東海は希少生物を調べるため11の沢で魚の捕獲や水のDNA分析を行うことを決め、10月3日までに9か所で調査が終了したと明らかにしました。

委員からは、「代償措置も同時並行で考えてほしい」という意見が挙がりました。

JR東海は2026年1月までに分析結果をまとめたい考えです。