静岡県裾野市の保育園で園児に対し、虐待行為を繰り返した疑いで当時の女性保育士3人が逮捕された事件で、元保育士の一人が、新型コロナの影響で気遣うことが増え、業務量も増えたことでストレスを感じていたことが接見した弁護士への取材で分かりました。
裾野市の「さくら保育園」で当時の女性保育士3人が1歳児クラスの園児に対し顔を押す、宙づりにするなどの暴行を加えた疑いで逮捕されました。
園児の頭を殴ったとして逮捕された元保育士の女(39)は容疑を認め、新型コロナの影響で気遣うことが増え、業務量も増えたことでストレスを感じていたと話していることが、接見した弁護士への取材で分かりました。
弁護士によりますと当時、毎日行う園児の検温をする際、園児が遊具に登ろうとしたので、危険であることから体温を記録するために持っていたバインダーで頭を殴ってしまったと話しているということです。
元保育士は容疑を認めた上で、「いま、考えれば軽率な行動で、園児と保護者に本当に申し訳ないことをした。園児への暴行はこの一回だけ」と話しているということです。
また、ほかにも、園児の容姿を揶揄する発言についても認めていて、保育士同士のグループLINEの中で、くせ毛の園児を「クルクルくん」、舌を出す園児を「ペロペロくん」などと呼んでいたということです。ただ、そのほかの行為には関与していないと話しているということです。
警察は、園の関係者に話を聞くなどし、元保育士の勤務状況に無理がなかったなどの捜査を進める方針です。