公明党の斉藤鉄夫代表が自民党の高市早苗総裁に連立離脱の方針を伝えたことを受け、静岡県内の自民、公明両党の関係者に波紋が広がっています。

専門家は今後の県内政治に大きな影響を及ぼすと指摘しています。

<公明党 斉藤鉄夫代表>
「自公連立政権についてはいったん白紙とし、これまでの関係に区切りをつけることとしたいと思います」

10月10日、国会内で自民党の高市総裁と会談した公明党の斉藤代表。「政治とカネ」の問題を巡り意見の相違があったとして自民に連立離脱を伝えました。

公明党県本部の早川育子幹事長がさきほど報道陣の取材に応じました。

<公明党県本部 早川育子幹事長>
「本日の代表の言葉、非常には重たい言葉であったと実感しています」

自民党との関係については…。

<早川幹事長>
「自民党さんとけんかしたわけではないし、地方では共有する課題解決も多いので、そこの関係にヒビが入るわけではない」

一方、自民党県連は地方への影響を懸念します。

<自民党県連 鈴木澄美幹事長>
「四半世紀にわたって連立を組んできたということの中で、いろいろなひずみというのもあるのかなと。少数与党といわれてきて、さらに厳しくなったということですから、今後これがどのように動くかのような、地方に与える影響も非常に大きいなと思う」

静岡県内の政治に詳しい法政大学大学院の白鳥浩教授は…。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「県内に対して大きな影響があると思います。特に首長選挙あるいは地方選挙というものも予想されているわけですけれども、そこにおける自公公認あるいは自民系の候補者にとっては大打撃」

白鳥教授は次期衆院選への影響も指摘します。

<白鳥教授>
「これまでの自民党の議員は特に衆議院の小選挙区においては公明党の票を当てにして戦ってきたところがあるわけですよね。それがおそらく、ごっそりなくなる。場合によっては、選挙の結果、顔触れも大きく変わっていく」

約四半世紀続いた自民公明の連立、連立離脱の宣言は県内の政治に大きな波紋を広げそうです。