静岡県伊東市の将来について語り合う「いとう子どもみらい会議」の代表が2025年10月2日、市役所を訪れ、田久保市長と面会しました。選挙権を持たない若い世代がまちの未来を変えたいと願う声を市長に直接届けました。

<田久保真紀伊東市長>
Q. 市議選まで10日になりました。立候補者も30人ほどになりそうなんですけれども、どのように見ていますか?
「...」

記者から市議選について問われるも、口を閉ざし続ける田久保市長。10月2日、その田久保市長のもとを伊東市内に住む高校生の宮内友暉さん(17)が訪れました。

宮内さんは選挙権を持たない若い世代が伊東市の今後について語り合う「いとう子どもみらい会議」の代表を務めます。

「みらい会議」開催のきっかけは田久保市長の学歴詐称疑惑でした。田久保市長が建設を中止にした新しい図書館についても話し合いました。

<いとう子どもみらい会議 宮内友暉代表(17)>
「(新図書館は)下の所が図書館なんだけど、騒いでOKという予定だったんだよ。だからなかなか全国にもなくていいねと思ったんだけどそれはどう思う?」

<参加者>
「図書館って静かにする場所だけど、(遊ぶと)うるさくしたくなる」

<宮内代表>
「(階を)分けるんだったら全然ありだと思うよね」

まとめた提言書を手に、10月2日、田久保市長と面会した宮内さん。

<宮内代表>
「本日お持ちした学生の意見に対し、早期の要望実現や課題解決に向けてご尽力賜りますとともに、お手数おかけしますが、市のお考えをご回答いただきますようお願い申し上げます」

まちの未来を変えたいと願う若者の声を田久保市長に届けました。

<宮内代表>
「これが宇佐美中学校の、様子なんですけど、(壁が)こういうふうに剥がれてしまっていたりだとか、屋根が天井がもう曲がってしまったりだとか…」

<伊東市 田久保真紀市長>
「ただなんかやって終わりではなくて、その中でもうこれは本当にもっともだなと思うのには予算をつけていきたいと思いますし、そういった形で積極的にやりたいなという風に思っております」

宮内さんは、停滞する市政に危機感を抱いています。

<宮内代表>
「(若い世代が)声を上げるっていうことがすごく大事だと思っていて。伊東市の失われた3か月をちょっとでもいい方向に動かせたならよかったかな」

一方、提言書を受け取った田久保市長は。

<田久保市長>
「なかなか鋭いご意見が多くて、今後にすごく期待ができるなと思いました。いただきました要望については、各課の方と相談いたしまして、まず答えを書いてお渡しする」

選挙権を持たない若い世代の声が、伊東の未来を動かす力になるかもしれません。