静岡県沼津市に住む60代の会社役員の男性が、ロマンス詐欺により暗号資産約1600万円をだまし取られる被害に遭いました。

警察によりますと、男性は2025年6月上旬、マッチングアプリで知り合った女性を名乗る被疑者から「投資をすれば結婚に必要なお金が得られる」などと、暗号資産の投資を勧められ、7月上旬までの間、相手に指示されるがまま、6回にわたり被疑者が指定したコインアドレスに暗号資産を送金したということです。

ダウンロードした投資用アプリも被疑者が指定したもので、男性は実際に収益が上がっているように見えたといいます。

男性が出金しようとした際、残高がゼロになっていることに気づき、被疑者とも連絡が取れなくなったことから、9月17日に警察に被害届を提出しました。

男性は被疑者と会ったことはないものの、恋愛感情があったということです。

警察は、SNS上で知り合った相手と一度も会うことなく、交際の話や投資の話が出た場合や、投資において「必ず儲かる」という言動があった場合は、詐欺を疑ってほしいと呼びかけています。