静岡県内は台風15号の通過に伴い突風に襲われ、多くの建物が被害を受けました。「竜巻」が発生した静岡県牧之原市など被災地には、今も被害の爪痕が残されています。

9月5日午後1時前、静岡県牧之原市内で撮影された映像では、風が渦を巻いて画面左から右側へと移動しているのが確認できます。これが牧之原市を襲った竜巻とみられます。撮影した男性は見たことのない光景が広がっていたと証言します。

<撮影した男性>
「映画とかでしか見たことがないような感じ」

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「午前10時の牧之原市細江です。斜面の木がなぎ倒されていて、だいたい一定方向、南から北に向かって倒れているのが分かります」

発生から3日。9月8日も被災した現場では強烈な日差しが降り注ぐ中、住民らが復旧作業を続けていました。

<アパートの大家の男性>
「こたえます。本当に。防ぎようもないし...。途方に暮れている」

被害に遭ったアパートは屋根や外壁がむしり取られたように室内がむき出しになっている箇所もあります。

<アパートの住民の女性>
「(竜巻の体感時間は)10分から15分くらいかな。死ぬかなと思いましたね」

竜巻はあらゆるものをなぎ倒し、特に電柱の被害が広いエリアで確認され、中には住宅を直撃したものもありました。

<滝澤キャスター>
「なぎ倒された電柱、撤去されているものもありますね。そしてこちらを見てみますと、新たな電柱が設置されています。少しずつ復旧作業が進んでいますが、今も道半ばです」

牧之原市内では最大9510世帯が停電しましたが、中部電力によりますと9月8日夕方、停電は復旧したということです。牧之原市細江で撮影された防犯カメラには、強い風が吹いた直後に停電によって映像が途切れる様子が記録されていました。

<社会部 寺坂元貴記者>
「被害の大きかった細江地区の小学校は臨時休校で児童の姿がありません。外では折れた木の撤去作業が進められています」

最も大きな被害を受けた静岡県牧之原市細江にある細江小学校は9月8日、臨時休校になりました。

市内の住宅被害は1110棟に及び、牧之原市は対応に追われています。