鹿児島県沖にあった熱帯低気圧は、9月4日未明、台風15号に変わり、現在、北上を続けています。この台風の影響で気象庁は、静岡県にも線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が高まる恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。

気象庁によりますと台風15号は、現在、鹿児島県の種子島付近の海上を北よりに進んでいるとみられます。この台風の影響で暖かく湿った空気が流れ込むため、静岡県内も大雨となる恐れがあり、5日にかけて予想される雨量は、県内全域で多いところで1時間に50ミリとなっています。

また気象庁は、4日夜から5日昼過ぎにかけて県内にも線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が高まる恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。

<浜松総局 伊豆川洋輔記者>
「浜松市天竜区です。先月の大雨で被害があったこの地区では、行政が、排水を補助する可搬式ポンプを設置し台風に備えています」

今回の台風に気をもむのが浜松市の北部、天竜区船明地区の住民です。

<栗原将さん>
「この跡が残っているここまで水が来ました」
Q.ももぐらいまで?
「そうですね。ちょっと心配。怖いですね」

この地区は8月中旬、記録的な大雨に見舞われ、住宅など50軒以上が床上浸水の被害にあったばかりです。栗原さんの住宅も水に浸かり、リビングにあった家電や家具などは処分し床の消毒なども終えたばかりだといいます。

<栗原さん>
「何年か前も浸水被害をうけたので、今後どうにかしてもらえないとこの辺住んでる方は困る」

台風は、5日夕方から夜の初めごろにかけて県内にもっとも近づく見通しで、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫などに注意を呼び掛けています。