11月23日に行われたFIFAワールドカップ・ドイツ戦で決勝点を決めた浅野拓磨選手。ドイツ戦のヒーローがユニホームや感謝状などを送り、「恩師」と慕う人が静岡県内にいました。
<村松聖子さん>
「浅野くんは本当に思いやりがあって努力家で謙虚で、それで家族思いでっていうことは主人からよく聞いていました」
浜松市中区で接骨院を営んでいた村松正英さん。浅野選手の母校・四日市中央工業高校(三重県)サッカー部のトレーナーとして、およそ25年活躍しました。
村松さんは2022年3月にすい臓がんにより、61歳で他界。浅野選手とは亡くなる直前まで、SNSなどで連絡を取っていたそうです。妻の聖子さんは23日夜のドイツ戦を村松さんの遺影とともにテレビで観戦しました。
<村松聖子さん>
「『とにかく応援して』っていって、娘たちにここで主人に頑張ってくれないとって言ったら、得点してくれたんですよ。願いが届いたのかな」
天国からの村松さんの声援は、ドーハの浅野選手をきっと後押ししたはずと振り返ります。
<村松聖子さん>
「きのうも、ものともしない果敢な姿勢と走りと主人は『よくやったな』って言ってると思います。主人もサッカー界に名を刻む選手の育成に携われたってことは、本当に幸せ者だなと思います」