通園バスでの置き去り事故を防ぐため、静岡県内の企業も安全装置の開発を急いでいます。静岡県富士宮市の会社が開発を進める安全装置の実証実験が、11月21日から藤枝市の幼稚園で始まりました。
通園バスに取り残された2人の園児。11月21日に藤枝市の幼稚園で行われた安全装置のデモンストレーションです。車内に設置されたセンサーが子どもの動きを感知し、自動で作動するクラクションとハザードランプが周囲に異変を知らせました。
これは富士宮市の自動車部品メーカーが開発している安全装置の実証実験です。藤枝市の幼稚園が協力し、21日から3か月間、実際に通園バスに取り付けテストを続けます。運転手がエンジンを切ると…
<装置の音声>
「運転お疲れさまでした。車内の確認を行い、確認ボタンを押してください」
運転手は車内を確認し、後方の確認ボタンを押します。万が一の場合はクラクションと同時に管理者にメールが送信され、何重もの対策で置き去りを防ぎます。
<藤枝順心高校付属幼稚園 鈴木季彦副園長>
「非常にわかりやすくて使いやすいと感じる。特に音が大きいのは自分たちが気がつくことが多いので。運転手の感想をこれから聞いていきたい」
<エッチ・ケー・エス 大庭典子課長>
「園の人になるべく負担にならないように、かつ確実にトラブル、危険を伝える商品にしたい」
牧之原市の園児置き去り事件を受けて、通園バスへの安全装置の設置は2023年4月から義務化されます。開発するメーカー側は、実証実験での結果を安全装置に反映していきたいとしています。