静岡県富士宮市の須藤秀忠市長が、12月2日の市議会定例会で、「子どもが学校に行かないことをなぜかと考えると親が悪い」などと発言しました。市長は発言を撤回し、3日に報道陣に対して「言い過ぎだった」と述べました。
12月2日に開かれた富士宮市議会11月定例会の一般質問。須藤市長が答弁をしたあと、発言の取り消しを求める一幕がありました。
<富士宮市 須藤秀忠市長>
「本日の仲亀恭平議員の一般質問における私の答弁において、不登校は親だけの責任であると捉えられかねない発言がありましたので、取り消しをさせていただきたいと思います」

須藤市長が発言の取り消しを求めたのは、議員から不登校について市の対策方針を問われての答弁でした。
須藤市長は「子どもが学校に行かないことをなぜかと考えると親が悪い。学校が悪いのではなく、親が子どものしつけをちゃんとしないから学校へ行かなくていいというのが当たり前のようになった」などと発言。
市議会は取り消しを許可しました。質問をした仲亀恭平議員はこの発言について残念だったと話しました。
<富士宮市議会 仲亀恭平議員>
「不登校は親の責任だと強く明言されたところが衝撃的だった。不登校で悩んでいる親も自責の念にかられている親もいて、その方々を支援しようという教育長の発言もあった中で、市長の発言はそれを否定するような言葉だったので残念に思った」
市民からは「ちょっと残念ですよね。昔と学校の様子も違うし、家庭の事情も昔よりはいろんなパターンがあると思うので」「どんな風にサポートしてあげるかが大事なので、親ばっかりの責任じゃないです」といった声が聞かれました。







