静岡県が浜松市に建設を計画している新しい県営野球場について10月27日、期成同盟会が発足しました。一方で発足式が行われた会場の前では、反対する市民が税金の無駄遣いなどと計画の中止を訴えました。

10月27日夕方、浜松市役所には鈴木康友浜松市長のほか、市議会議長、商工会議所の会頭などが集まり、建設促進期成同盟会が発足しました。発足式では鈴木市長が「東部には愛鷹、中部には草薙、西部にはない状況が続いており、長年の悲願」とあいさつし、オール浜松で新しい県営野球場の建設促進を図ることを確認しました。

<浜松市 鈴木康友市長>
「オール浜松で要望していく体制が整った。これまでの要望よりも強力に浜松市としての思いを県に伝えていきたいと思う」

その一方で、発足式が行われていた浜松市役所の前では、反対する市民が税金の無駄遣いなどと計画の中止を訴えました。

浜松商工会議所の斉藤薫会頭は2022年8月、川勝知事と面会し、「収容人数をプロ野球が開催できる2万2千人以上」「幅広いイベントが可能な全天候型ドームタイプにしてほしい」などと要望書を提出しています。

一方で、絶滅危惧種で隣接する海岸が産卵地のアカウミガメに照明が悪影響を及ぼすといった課題なども引き続き残されています。