富士山をめぐる静岡と山梨の関係者による会議が開かれ、2025年の夏山シーズンの規制について両県が報告しました。山梨県では、「吉田ルート」の通行料を1人4000円に引き上げる改正条例が県議会で可決・成立しています。
3月10日の富士山世界文化遺産協議会の作業部会には、静岡県と山梨県の関係者約40人が参加しました。会議では、2025年の夏山シーズンの富士山での規制方針などが両県から報告されました。
<山梨県富士山保全・観光エコシステム推進グループ 岩間勝宏推進監>
「山梨県では、3月4日に通行料にかかる条例が県議会で御承認をいただいたので、その点については来年度に向けて確定している」
山梨県は3月4日の山梨県議会で、山梨側の登山道「吉田ルート」の通行料を2000円から4000円に引き上げる改正条例が可決、成立しています。また、登山者の上限を引き続き、1日あたり4000人に規制することが報告されました。
一方、静岡側からは、3つの登山口に基準点を設けて、1人4000円の「入山料」を徴収する方針が報告されました。3月の県議会での条例可決を目指している段階です。
山梨側の夜間の規制時間は午後2時から午前3時までで、2024年から開始時間を2時間前倒しします。