静岡市清水区の大規模な断水は発生から9月28日で5日が経ちました。静岡市は巴川地区、興津地区で28日夕方から飲み水としても使用可能になり、断水が解消したと発表しました。

<住民>
Q.まだですかね?
「まだ来てないですね」

28日午前、庵原地区の住民は水を待ちわびていました。清水区の大規模な断水は発生から28日で5日が経ちましたが、いまだ多くの人が水道の再開を待っています。

<伊豆川洋輔記者>
「取水口の中はかなり多くの土砂が入っているのが分かります。現在、自衛隊による手作業での撤去作業が進められています」


大規模断水の原因となっている興津川の取水口では、陸上自衛隊員が夜通し、流木や土砂を撤去しました。

<アナウンサー>
「興津川の取水口に来ています。取水口の中をみますと、スムーズに中に水が入っているのが分かります」


静岡市は28日未明までに取水口の障害物の撤去作業が完了したと発表。今後、設備の点検や改修などを行い、問題がなければ、浄水場への本格的な送水作業に移るということです。

静岡市は生活用水の供給を段階的に進めていく計画で、めどについては区内を6つのブロックに分け、最も遅い富士見ヶ丘ブロックでも30日には生活用水が供給される見通しです。

飲み水を求め、28日も給水所には水を求める人の列が。

<給水に来た人>
「生活用水、飲料水もだけど、飲み水ですよね」

清水区の一部地域では、順次、水が出始めていますが、出た直後の水には注意が必要です。静岡市は市のアナウンスがあるまで「トイレなど最低限の利用にとどめてほしい」としているほか、風呂など口や目、粘膜に触れる使用方法は避ける、給湯器や浄水器などに入ると機器が傷む恐れがあるなどの注意を呼びかけています。


そして、静岡市は28日夕方、会見を開き、水質検査の結果、人体に影響を与えないとして、清水区の巴川ブロックと興津ブロックの合わせておよそ3万1000戸で、飲用開始になったと宣言しました。一部地域で断水が解消したことになります。

また、庵原北部ブロックと三保ブロックのあわせておよそ2万5000戸は、28日に水を通す準備をしていて、トイレなどの水に活用できる生活用水の使用は順次可能になるということです。