静岡県河津町の見高神社で10月22日夜、江戸時代から続く舞台「見高式三番叟」が披露されました。コロナ禍で中止が続いていた伝統の舞が5年ぶりに復活しました。

河津町の無形民俗文化財「見高式三番叟」です。

この舞台は、江戸時代に地元・見高出身の歌舞伎役者四代目市川小団次から指導を受けた若い村人たちが豊作を願って上演したのが始まりとされています。笛や鼓の音色に合わせた力強くもしなやかな舞いに訪れた約100人の観客から拍手が起きました。

<地元の男性>
「すごいものをみんなで守っている。この地区で守っているということに感動しました」
<地元の男性>
「うちの子どもが今、黒面という役をやっていて、5年ブランクがあったけど、よくできたとは思います」

この伝統の舞いもコロナ禍の影響を受けて中止が続き、行われるのは5年ぶりです。さらに後継者不足も大きな課題です。

<見高式三番叟保存会 桑原猛会長>
「若い人がいないという現状を踏まえて、いる人間で、今まで経験した人間に回して、若い世代ばかりに頼っていられないなというのはあります」

2025年以降も経験者が手伝いながら「式三番叟」を継承していきたいということです。