警察官やNTT職員をかたる人物から電話で金融機関口座の手続きを指示され、70代の女性が約950万円をだまし取られる被害がありました。

被害に遭ったのは、静岡県沼津市内に住む無職の70代の女性です。

警察によりますと、2024年8月上旬、女性宅にNTT職員をかたる人物が「警察から電話がある」などとする電話がかかってきたあと、警察官をかたる複数の人物から「あなたの口座が犯罪に使われている」「口座番号や暗証番号を教えてください」「あなたの口座をインターネット操作できるように設定してください」「あなたの口座にあるお金を捜査したいので、別の口座にある預金を、インターネット操作できる口座に移してください」などといった電話が複数回ありました。

女性は2024年8月中旬、指示されるまま、金融機関で口座手続きなどを行い、約950万円を他人名義の口座に送金したということです。

最後の電話の後、女性は警察官を名乗る人物と連絡が取れなくなったことから、警察に相談して詐欺被害に気付き、被害届を提出したということです。

警察では、「警察がインターネットバンキングを申し込むよう依頼することはありません。『インターネットバンキングを申し込んで』という話は詐欺です」と注意を呼び掛けています。