“職業差別”発言 どんな内容だったのか...訓示の詳細

4月1日午後1時、県庁で行われた川勝知事の訓示は全部で20分あまりで、危機管理や心構えについて述べる中で、以下のような発言をしました。

<静岡県 川勝平太知事>
「皆さん優秀ですから、なかなかものが分かってくれない人がいるかもしれない。そういうときにですね、情理を尽くすってことが大切です。理屈ではですね、分かってても、あの腹にストンと落ちない場合があります。ですから、Heart to Heartで心からこうすると本当にいいというように言って差し上げると、ストンと落ちる場合がある。ですから情と理、情理を尽くして、自分が正しいと思う信念を貫くということが大切です」

「はい。そしてですね、そのためにはですね、やっぱり勉強しなくちゃいけません。実は静岡県というのを県庁というのはですね、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を作ったりとかということと違ってですね、基本的にその皆様方は、頭脳、知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね。それは磨き方はいろいろあります。知性を磨くということ」

「それからですね、やっぱり感性も豊かにしなくちゃいけないと、体がしっかりしてないといけませんね。ですから文武芸、三道鼎立と、文武両道というのがあるでしょう。しかしですね、美しい絵を見たり、いい音楽を聞いたり、映画を見たり、演劇を見たりしたときにですね、感動する心というものがあると望ましい。ですから、自分の知性が、あの人は動かないなと思ってもですね、知性というのを大切にするということが大事ですね。そのためには勉強しなくちゃいけません」

「それから体を鍛えると。しかし、スポーツが苦手な人もいらっしゃるでしょう。スポーツを楽しむことはできますね。見て楽しむことができます。まあ無芸大食の人もいるでしょう。しかし、芸術を愛することはできますから、文武芸、三道鼎立ということでですね、豊かな人間になっていただきたいと思います」

この発言の翌日に飛び出した電撃的な辞意表明。川勝知事は「励ましの言葉がこんなことになって、何か問題発言があったかの如き状況になって本当に驚いてる」と語りましたが、少なからず、表現には問題があったのではないでしょうか。