カンファレンスで、治療方針の見通しを立てたあと、患者への説明を行います。


原悦雄医師:
「さっき内視鏡で見せてもらって、これが直腸なんですよね。お尻から入ってすぐのところで、こういう所がねみんな浅い潰瘍になってるんですよね」
「また大腸に戻って奥からこう見てくるとやっぱりちょっと一部赤くなっていて、ちょっと血が滲んでるとこもあるので、軽症から中等症くらい、確かに全大腸炎型っていって大腸の一番奥まで炎症があります」
「治療としてはね、やっぱりステロイドは使わざるを得ないかなと思うんですよね」
「あとちょっと他の先生とも相談してトイレの回数がうんと多くて、たぶん急にトイレに行きたくなっちゃったりして困ることもあると思うんですよね。やっぱり直腸に炎症があるのが一番の原因になるので、寝る前にこれを1個お尻から入れて、そしたら夜中にトイレに行く回数が減って、少しゆっくり寝れるようになるんじゃないかと思うんだけどね」
母親:
「食べる物どうしたらいいですか」
じゅんくん:
「ラーメンは大丈夫ですか?」
原悦雄医師:
「ラーメンは炎症が強い時期は控えた方がいいですね。しっかりお薬飲んでしっかりコントロールつけばね、基本的に潰瘍性大腸炎は食事制限なしになるから、今は我慢してください」

患者の話も聞きながら、薬の説明、今後の治療について丁寧に説明。

じゅんくんは、入院はせず、飲み薬や座薬などを使いながら外来治療をしていくことになりました。