捜査関係者や目撃者などへの取材から現場の状況が新たにわかってきました。
被害に遭った竹内靖子(やすこ)さんと村上幸枝(ゆきえ)さんは当時、散歩中でした。
ルートや時刻を把握していたとみられる青木政憲容疑者は、刃物を持って自宅前で待ち伏せしていたとみられます。
そこに通りかかった2人のうち最初に竹内さんが、刃物で襲われました。
村上さんは走って逃げましたが、およそ150メートル離れた丁字路の辺りで追いつかれ、背中や胸などを刺されました。
2人とも複数の傷があったということです。
その後、青木容疑者はいったん自宅へ。
居合わせた男性が村上さんの救護にあたりました。
やがて、通報を受けた中野警察署の池内卓夫さんと玉井良樹さんがパトカーで現場に到着。
そこへ猟銃を持ってきた青木容疑者が現れ、運転席側から運転席に乗っていた池内さんを、次に助手席の玉井さんに1発ずつ発砲しました。
弾は貫通したと見られ池内さんはそれが原因で死亡。
玉井さんはその後、刺されてそれが致命傷となったとみられ、2人とも即死に近い状態だったということです。
そして、青木容疑者が猟銃と一緒に台車も持ってきたこともわかりました。
最初に刺された竹内さんが青木容疑者の自宅の敷地外から敷地内に移動されていて、そのときに使われたと見られています。
このあと青木容疑者は自宅方向に向かい、立てこもりました。