長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館で、中国人画家が、終戦後に日本人が旧満州から引き揚げる様子を描いた巨大な油絵の展示が、21日から始まります。
縦3メートル、横20メートルにも及ぶ巨大な油絵。
終戦後の1946年に日本人が旧満州の葫蘆島(ころとう)から引き揚げる様子が描かれています。
手がけたのは中国人画家の王希奇(ワンシーチー)さんで、2012年からおよそ5年の歳月をかけて完成させました。
(王希奇さん)
「私は画家なので絵画として歴史を記録しようとした。歴史の場に入り込んで、絵の中の人と対話をして歴史を学んでほしい」
きょうは、2歳の時に引き揚げを経験した歌手の加藤登紀子さんが記念館を訪れ、王さんと対談しました。
(加藤登紀子さん)
「あふれる程の存在感でこの絵に出会って衝撃を受けた。(絵に描かれている)500人の感情の向こうに500人の歴史がある。一人ひとりが生きたというリアルな出来事を感じてほしい」
王さんの大作「一九四六(いちきゅうよんろく)」展は、21日から26日まで展示されています。












