「きょうは冬至」、「ゆず湯に入って温まりたい」ですが、お風呂といえば、昔ながらの銭湯もいいですよね。
皆さんご存知でしたか?銭湯の料金は誰が決めているのか。
各都道府県で銭湯の入浴料は違っていて、東京や神奈川では今年ついに500円を超える中、長野県の入浴料はご存知ですか?
そして、今、2014年以来の改定が議論されています。
燃料価格の高騰で、銭湯の経営は切実です。

開かれたのが、県や銭湯の事業者、利用者側の代表などが、入浴料金について話し合う懇談会です。
銭湯の入浴料金の上限は現在、大人(12歳以上)で400円、6歳から11歳で150円6歳未満で70円。
重油価格の高騰などで経営状況が非常に厳しいとして、銭湯の事業者などで作る組合が阿部知事に料金の改定を要請したことを受け、懇談会が開かれました。

(公衆浴場業生活衛生同業組合・宮下憲治理事長)「本当にあっという間に(燃料費や電気代が)上がっていってもう太刀打ちができない」
松本市にある塩井乃湯(しおいのゆ)。
午後3時のオープンとともに常連客や観光客が訪れました。
明治時代から続く老舗の銭湯もコロナ禍で利用者が減り、さらに燃料の高騰が追い打ちをかけます。
(塩井乃湯・田中洋子さん)「やはり重油高と灯油も電気もすべて上がってるんですよ消費税が10%に上がった時に値上げしなかったので、その分値下げになってるんですね、うちも大変です」
湯を沸かすのに使う重油の価格は、数年前に比べ2割以上は、高くなったといいます。
厳しい環境を知ってか、常連客からは、「値上げもやむなし」との声が聞かれました。
「上げてもいいんじゃないですかね、500円・・・・、大変だと思う」
「無理!無理っていうのはここやっていけない上げなきゃこれだけ油上がって客が少なくなって上げなきゃ無理でしょ、来ている人は長くやってほしいから」
(塩井乃湯・田中洋子さん)「客も高齢化で施設に入ったり亡くなられたりとか少なくなって来てますので現状本当に苦しい状態ですね」

県や事業者などからおよそ10人が出席した懇談会。
利用者側や有識者からも「値上げが必要」「引き上げはやむを得ない」といった意見が多く出た一方で、「利用者の負担になりすぎないように配慮を」といった意見が交わされました。
今後、懇談会の内容を踏まえ、阿部知事が入浴料金の値上げを決める見通しです。