JR東海は、県や市町村と、リニア中央新幹線の工事などに関する意見交換を行い、22日、着工する長野県駅について県内の広域の拠点になるよう進めていきたいとしました。


冒頭を除き非公開で行われた意見交換会には、JR東海の宇野護副社長のほか、県やリニア中央新幹線沿線の16の市町村長などが出席しました。

リニア中央新幹線の工事はこれまで、トンネルの掘削などが中心に行われてきましたが、22日から飯田市で長野県駅の工事が本格的に始まります。

飯田市の佐藤健市長は、「開通の効果を生かせるような街づくりをしていきたい」と述べた一方、開業の時期の目途を明らかにしてほしいと要望しました。

(佐藤健飯田市長)「何らかの目途がわかってくると我々としても街づくりを進めたり企業誘致の話をするのに重要な情報になってくるぜひ開業時期に関する情報についても何らかの時期に何らかの形で示していただけると大変ありがたいと思っている」

これに対してJR東海の宇野副社長は、まだ着工していない静岡工区について、「早期の工事着手に向けて真摯に対応していきたい」と述べるにとどめました。

(JR東海・宇野副社長)「発生土の運搬の話や対策土の活用に向けての取り組み状況についても話をいただいたそれぞれ心配している話について率直な意見交換をすることができたと思う」

このほか市町村からは、環境保全や、地元とのコミュニケーションの強化、さらに観光資源に配慮した残土の運搬などを求める意見が出されたということです。