戦国時代の「川中島の戦い」の際、武田信玄が信濃の武士に宛てた書状の購入を目指して、県立歴史館が寄付の募集を始めました。

歴史館が購入を目指す、「武田晴信書状(たけだはるのぶしょじょう)」。

武田信玄=晴信が「川中島の戦い」をめぐり、当時、松代地区に拠点を構えた武士=寺尾氏に宛てたもので、最後には信玄直筆とみられる花押(かおう)が記されています。

県立歴史館は川中島合戦を知る貴重な史料として、現在は京都市の古書店が所有しているこの文書の購入費315万円をクラウドファンディングなどの寄付で集めることに決めました。

(県立歴史館・笹本正治特別館長)
「私たちが本当のことを知ろうとすると、その当時、関係者によって書かれた文書を見ることが一番大事、これは、書状で晴信=当事者が城を攻めた人に直接出しているものですから、間違いのない文書です、信州から川中島合戦にゆかりがあり、なおかつ信州の人に宛てられた晴信の書状が、永久に去ってしまう可能性がある」

県立歴史館の笹本正治(ささもと・しょうじ)特別館長は、「川中島の戦いに信州がどうかかわったかを知る貴重な史料」だと強調し、協力を呼びかけました。

募金は、16日から2023年3月15日まで、寄付募集サイト「ふるさとチョイス」のほか、郵送などでも受け付けています。