長野県内産の新米がいよいよスーパーに並びます。それを前に、JA全農長野がコメの保管施設を公開しました。今年の新米の品質、そして、店頭価格の見込みは?


公開されたのは、上伊那地域の生産者が持ち込んだコシヒカリを保管しているJAの施設です。

モミの状態で9月から持ち込まれたおよそ4000トンのコメは、この施設で水分15パーセントまで乾燥し、品質管理のため温度が20度以上にならないように貯蔵されます。


高温が続き、少雨の傾向だった今年の夏。県内産の新米の出来は?

JA全農長野米穀課 須田孝徳専門役:「全体的に今のところ長野県の品質については概ね良好だと考えている。量的にも平年並みに確保できていると感じている」


新米はこの後、玄米にもみすりをしてから出荷し、25日から県内のJAのスーパーに並びます。

こうした中で気になるコメの平均価格ですが、本格的に新米が出回り始めたことで、3週連続で値上がりしています。


14日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は、前の週から120円上がって4275円。

備蓄米が流通する前の5月中旬の最高値に迫る水準です。

一方、JA全農長野は8月、今年の「概算金(がいさんきん)」を発表しました。これはコメを集める際に農家に前払いするもので、新米の価格の指標となります。

今年の額は過去最高となる60キロ当たり2万8240円と、去年より1万1950円アップしました。


JA全農長野米穀課 池田吉隆課長:「消費面においては4000円を税抜きで超えてしまうと、消費がストップしてしまうということを危惧している」


25日から店頭に並ぶ新米の価格は?その動向が注目されます。