店のスタッフ:「お盆には(仏壇に)供えるようにしています」
篠ノ井の一部の地域では、お盆になると、このうずまきかりんとうを食べたり、供えたりする風習があります。

うずまきかりんとうを作り続けて20年以上になる小林信子さん。手作業で作ります。

まず、砂糖を混ぜた小麦粉とごまを混ぜた小麦粉の2種類の生地を薄くのばします。
それぞれを重ねて巻き、1センチほどの厚さに切ります。

この時点ではまだ、うっすらとうず模様が見える程度です。
続いて150度の油でおよそ5分間揚げると。

小林信子さん:「うずまきがきれいに出たと思うんですけど」
砂糖を混ぜた生地にこんがりと焦げ目がつき、はっきりとしたうず模様が浮かび上がってきました。
蜜は絡めず、甘さは控えめ。貴重だった砂糖をたくさん使うことが出来なかったころの味を受け継いでいます。

昔は、各家庭で手作りしていましたが、今では、この店などで買い求める人がほとんど。
小林信子さん:「昔からお盆に家庭で作っていたらしいので、今は作る人はあんまりいないんじゃないですかね」