長野県上田市の上田日本無線が無線局の点検結果の内容を偽って報告するなどしていたことが分かり信越総合通信局は電波法違反があったとして登録検査等事業者の登録を取消す行政処分を行いました。登録が取り消されるのは全国で初めてです。
登録検査等事業者の登録取り消し処分を受けたのは、上田市に本社を置く上田日本無線です。

会社などによりますと、上田日本無線では2020年11月に無線局の点検を行った際、事前に定められた方法と異なる点検を行っていました。
点検方法は、信越総合通信局へ事業者の登録をする際に電波法に基づいて定められていますが、資格のない人が点検を行ったり、作業を省いたりしたほか、結果を偽った報告書を作って依頼者に通知していたということです。
信越総合通信局は5つの違反があることや5人が関与していることなどから処分を行いました。
登録の取り消しは全国で初めてだということです。

上田日本無線は、「再発防止策を講じ、今後、同様の事案を二度と発生させないよう信頼回復に努めてまいります」などとコメントしています。