長野県の上水内郡内で、ニラと間違えてスイセンを食べた男性が、下痢やおう吐などを訴え、15日、食中毒と断定されました。
全国的にも、過去10年で、誤ってスイセンを食べたことによる食中毒が最も多く発生していることが厚生労働省のまとめで分かりました。
長野保健所によりますと、男性は14日、自宅周辺に生えていたスイセンを採取し、午後9時ごろに醤油マヨネーズ和えにして食べたところ、およそ30分後に下痢やおう吐の症状が出ました。
男性は、ニラと間違えて食べたということで、15日に食中毒と断定されましたが、快方に向かっているということです。
厚生労働省のまとめによりますと、2015年から2024年までの10年間で、全国で誤ってスイセンを食べたことによる食中毒は73件起きていて、毒キノコを除く有毒植物によるものとしては、最も多くなっています。
患者は226人で、1人が亡くなっています。

スイセンは、ニラやノビル、タマネギ、アサツキなどと間違われるケースが多いということで、スイセンは匂いがないのに対して、ニラには独特の匂いがあることから見分ける手掛かりになります。
厚生労働省では、食用の野草と確実に判断できない植物は絶対に食べないよう呼びかけています。