豪雪地域で役立つ新たな技術を搭載した除雪車の見学会が21日、中野市で開かれました。
勢いよく雪を飛ばす大型除雪車に乗っているのは…。
運転手1人だけ!
通常、運転手に加え、雪の吹き出し口を調整するオペレーターの2人1組で運行する除雪車を、1人だけで動かしています。
除雪車を“ワンオペ”で動かすこの技術こそ、長野市の総合建設業社=フクザワコーポレーションが開発した除雪車の自動制御システムです。

衛星を使い、位置情報を把握しながら、雪を投げ込む箇所や角度をあらかじめ登録しておくことで、オペレーターなしでも自動で除雪を行うことができ、運転手だけで作業を行うことができます。
昨シーズンから県内で実証実験を開始。
今年は、段差で車両が傾いても、自動で雪を投げ込む位置を補正するセンサーを搭載させました。

さらに凍結防止剤の自動散布車には、路面の状況をカメラで確認して、防止剤をまく位置や量を調整するシステムが。
こちらも運転手一人でオペレーションでき、防止剤を無駄なく、効率的にまくことができます。
人件費を半分に抑えながら、効率的に除雪を行うことが可能ということで、この冬は、新潟県で正式採用され、実際の運用が始まっています。
今後、長野県のほか北陸地域でも運用が広がる見込みだということです。