JR長野駅前で起きた殺傷事件の影響で住民に不安が残る中、子どもたちに安心して外で体を動かしてもらおうと長野市のスタジアムが2日、無料開放されました。
「こんにちは!」
サッカーJ3の長野パルセイロの試合などが行われる長野Uスタジアムに集まってくる子どもたち。
小学生以下を対象にスタジアムが無料開放されました。
1月22日に発生した殺傷事件の影響で、まだ、外出することへの不安を感じる子どもたちもいます。
安心して外で体を動かしてほしいと市のサッカー協会などが初めて企画しました。
事件で犠牲となった49歳の男性は、地域の少年サッカークラブでコーチを務め、指導を続けてきました。
参加者はまず、黙とうを捧げ、男性を悼みました。
AC長野パルセイロ 鹿田誠一郎(しかだ・せいいちろう)代表:
「長野のサッカーファミリーの一員でもあったコーチが(犠牲になった)というところで、子どもたちも元気一杯やっているという姿をコーチに届けられたらいいかなと」
この日は、子どもとその家族などおよそ500人が参加。
保護者が見守る中、子どもたちは、AC長野パルセイロレディースの選手とともに元気いっぱい、ボールを追いかけました。
子ども:
「たのしいです」
子ども:
「ダイレクトシュートとか決めたい」
親:
「楽しそうで何よりです」
親:
「公園で遊ぶのも変な人いないかなと、きょろきょろしてしまったりとかもするので、こうやっていっぱい大人がいる中で、開けた場所で遊べるのはすごく有難いです」
普段は入ることができないロッカールームも公開され、歴代の選手のユニフォームに子どもたちは大興奮でした。
ロッカールームを訪れた子ども:
「最高、お宝、天国。もうすごく嬉しいです」
AC長野パルセイロ 鹿田誠一郎代表:
「なんといっても子どもたちが思いっきり笑顔でボール蹴ることが、子どもたちのこれからの成長にも繋がっていくと思いますし、地元を元気にしてくれる源だと思いますので、こういった機会はこれからも考えていきたいと思います」