「ガソリンが全国で最も高い県」が定着しつつある中、ガソリンスタンドなどの事業者でつくる組合と知事が16日、意見交換しました。
価格引き下げへの妙案は見つかったのでしょうか。
長野県庁で机をはさんで向き合った石油商業組合の幹部と阿部知事。
県が設定した意見交換の場で知事はこう切り出しました。
阿部知事:
「多くの県民の皆様方が、非常に強い関心と強い課題意識を持たれている状況でありますので、私どもの問題意識も率直にお伝えさせていただき、皆様方の課題認識あるいは状況認識こうしたものも共有いただいて」
なぜ長野県のガソリンは高いのか。
石油商業組合は、従来から製油所から遠く輸送コストが高いことや、中山間地が多くスタンド1軒あたりの販売量が少ないことを主な要因として挙げてきました。
冒頭を除き非公開で行われた意見交換で組合側は、小規模な事業者が多いことも高値につながっていると説明したといいます。
石油商業組合 平林一修(かずなお)専務:
「非常に言葉は悪いが体質的に弱い構造になっております。こういうものを協業化、集約化、M&Aで体力をつけてそしてリーズナブルな価格を求めて努力をしていこうと」
効率化についてはガソリンや灯油の共同配送が考えられるとしていて、今後、県や組合、事業者などが検討会を立ち上げ、価格の引き下げにつながるような具体策を協議していくことになりました。
ガソリンの高値を受けた知事と組合の意見交換は、2023年9月に続いて2回目。
「全国一」の返上につながるか成果が注目されます。