判決でのもう一つのポイントは、議員会館にいたという丸山被告のアリバイが認められるかどうかです。

逮捕前の取り調べで、丸山被告は犯行時間帯、一般質問の原稿をパソコンで入力したと説明したといいます。

しかし、パソコンの解析結果から、丸山被告は夜にパソコンを起動させたものの、原稿のファイルには一文字も打ちこまれていなかったことが明らかとなりました。

11月20日の被告人質問で検察側は、丸山被告の矛盾点を追及しました。

検察:
「(取り調べで)あなたが話したのではないですか?」

丸山被告:
「私がペラペラしゃべったようになっていますけど、実際にそんなことはないです」

録音録画をされた上、自ら間違いが無いことに署名した取り調べの内容を否定したのです。

これについて弁護側は、取り調べは、事件から1年2か月後の事であり、正確に記憶していなくても不思議ではないなどと主張しました。


このほか犯行の動機について、検察側は、LINEのやり取りなどから、被告は元不倫相手との交際を強く望んでいたものの、議員の立場、妻の実家への借金があったことから離婚はできずにいたなどと主張。

一方、丸山被告は「妻と離婚するつもりは無かった」とこれを全面的に否定。


弁護側も、妻がいなくなり一番困るのは被告自身などとして、殺害する動機は無いと主張しました。

12月5日、SBCの接見に応じた丸山被告は

「やることはやったので、ある意味大丈夫だろうと、無罪を信じて待つだけです」

判決は23日の午後1時半に言い渡されます。