夢に向かって頑張る子どもたちを応援するこども未来プロジェクト

今回は、5年前の台風19号災害で被災した経験を生かしてアプリ開発に励む中学生です。(発表する石島柊太さん)「僕たちは災害の逃げ遅れをゼロにするにはどうしたらよいかという問いを持って、活動を進めてきました」


信州大学教育学部附属長野中学校3年生の石島柊太(いしじま・しゅうた)さん。

5年前の10月、長野市の長沼地区で千曲川の堤防が決壊し、当時小学4年生だった柊太さんも被災しました。

その経験をもとにいま仲間と防災アプリの開発に取り組んでいます。(石島柊太さん)「自分が被災をして悲しい思いをしていたんですけど、それをそのままにするのはもったいないと思って」


目指すのは災害での「逃げ遅れゼロ」。

被災した地元の人たちに当時の状況を聞き、避難の情報を共有する難しさなどを知りました。

その課題を解決しようと、アプリでは避難する側の住民と避難を促す側の区の役員などの画面を分けて、自分の安否を知らせたり住民の避難状況を確認できるようにしました。


(石島柊太さん)「逃げ遅れがゼロになることが一番の夢です。だんだんと風化してきてしまっている気がしていて、そのような中で(災害が)起こるとまた死者が出てしまうかもしれないし、同じことを繰り返さないようにするために真剣に対策を考えていきたいと思います」