農作業の負担や事故のリスクを減らそうと、ITやロボットを使ったスマート農業機械の実演が6日、長野市で行われました。
傾斜のあるあぜ道を進むロボット。
名前は「かるずら~」。
リモコンで遠隔操作できる草刈り機で、岡谷市の企業が開発しました。
外装はアルミ製で、重さは、およそ65キロ。
一般的には100キロを超える遠隔操作型の草刈り機より軽くなっています。

その上、重心を低く作られているため、傾斜地でも安定して刈ることができます。
会場の長野市松代町の県農業大学校では、スマート農業機械を知ってほしいと県内外の6社の製品が紹介されました。
こちらのトラクターに設置されているのは、自動操舵システムです。
丸山記者:
「ハンドルには触れていませんが、ゆっくりと曲がっています」

システムは、トラクターの運転に慣れていない人でも柔らかい畑の土の上を進めるよう、GPSなどの情報から自動でハンドル操作が行われます。
参加した農家:
「ボタン1つできれいに播種(はしゅ=種をまくこと)できるのは魅力的ですね」
参加した農家:
「こういった簡単にできるものがあると、やっぱりいいなとは思います」
実演会は、農業の現場で、高齢化が進んでいることから作業の負担や事故のリスクを減らそうと、県の農業支援を行う団体が企画しました。