国際的な認証団体が選ぶ2025年の「世界の持続可能な観光地TOP100選」に、長野県内からは南信州と千曲市が選ばれました。

「世界の持続可能な観光地TOP100選」は、持続可能な観光に関する国際認証団体の Green Destinations が、毎年世界中の観光地から優良事例を募集し、高い評価を獲得した地域が選ばれるものです。

長野県内からは2つのエリアが選ばれ、この内、飯田市、松川町、高森町、喬木村、豊丘村、大鹿村の6つの市町村で作る南信州は、1998年に全国に先駆けて始めた農家民泊が、Iターンの人も含めて毎年新たな受入れ農家が誕生するなど地域文化として根付き、農村の課題を乗り越える持続可能な取り組みの好事例として評価され、広域地域としては県内で初めての選出となりました。

また千曲市は、衰退の危機に直面した芸者文化に対し、信州千曲観光局が「芸者文化再生事業」を立ち上げて、現役の芸者と連携して芸者体験や着物での街歩きなどを展開しながら、芸者文化を地域の誇りとして再定義して、若者層や外国人観光客にも訴求している点が、観光と文化の継承を両立した好事例として評価され、2年連続2度目の選出となりました。

日本からは、このほか、会津若松、永平寺、丸亀市、ニセコなど8か所が選ばれました。