【現金が紛失 事務所内の物色?】
妻・希美さんが殺害された現場の事務所からは、机の引き出しに保管されていた手提げ金庫から一部の現金3万6900円がなくなっていました。

検察側は、それ以外の場所に物色された跡がないことから、「犯人は金庫の場所や現金が入っていることを知っていた人物である」と主張。
一方、弁護側は「まさに物盗り犯による犯行を示すもので、金庫は常に施錠されていたわけではなく、鍵も金庫を保管していたのと同じ机で保管されていたことから、第三者が現金を持ち去ることは容易である」と主張しました。
【現場に残されたテニスシューズの足跡】
事件後の捜査で事務所内には、土足の足跡が残されていたことがわかりました。
スポーツメーカーのテニスシューズでした。
検察側は、この足跡の靴底のデザインが丸山被告が履いていたテニスシューズのデザインと一致したと指摘。「物盗り犯を装って丸山被告が偽装工作をしたものである」と主張しました。
一方、弁護側は、「丸山被告がテニスシューズを履いていたのは10年以上前のこと」で、同じ型の靴は多く販売されていたことなどを主張。
丸山被告が「偽装工作で残したものとは、証明されていない」などと主張しました。