3年前、塩尻市で当時、現職の県議だった男が妻を殺害したとされる事件の裁判員裁判の初公判が16日開かれ、男は起訴内容を否認し無罪を主張しました。

塩尻市の元県議会議員丸山大輔(まるやまだいすけ)被告50歳は、3年前の2021年9月29日の午前1時44分ごろから午前3時4分ごろまでの間に、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さん当時47歳の首を何らかの方法で圧迫し、窒息死させた殺人の罪に問われています。
丸山被告:
「犯人がどんな心境でそういうことに至ったのか、今はどうしているのか真相は早く知りたい」

事件後、SBCの取材に対してこのように答え、逮捕後も、当時は県議会の開会中で、宿舎となる長野市の議員会館にいて現場には行っていないと無罪を主張していました。
長野地方裁判所で開かれた裁判員裁判には40席の傍聴席に対し、およそ300人が傍聴券を求めて並びました。
午前10時から始まった初公判で丸山被告は、黒のスーツに青いネクタイ姿で法廷に立ちました。
罪状認否で丸山被告は、淡々とした口調で、「妻を殺害したのは私ではありません」と述べて起訴内容を否認しました。

一方検察側は冒頭陳述で犯行の動機について、「丸山被告は不倫関係の女性と結婚を望み、妻が邪魔になった」などとと主張しました。