標高世界第2位の山・K2で滑落した長野県富士見町出身の平出和也(ひらいで・かずや)さんら2人の救助活動が30日で打ち切られました。
救助活動が行われていたのは、富士見町出身の登山家・平出和也さん45歳と、同じ石井スポーツに所属する中島健郎(なかじま・けんろう)さん39歳の2人です。

2人は7月27日、パキスタン・カラコルム山脈の標高8,611メートルのK2で、西側の未踏ルートからの登頂を目指していましたが、標高7000メートル付近で滑落しました。

平出さんは登山界で最も名誉とされるピオレドール賞を、日本人で最も多い3度受賞しています。
2020年に信毎選奨を受賞した際には次のように話していました。
平出さん:
「私の挑戦は、弱い自分といかに対峙するかと。自分でスタートとゴールを決めて、すべて自分の責任においてできる活動をしたい、登山をより探究してやっている。未知なる挑戦は続くと思う」
所属先の石井スポーツは、現場が地上からのアクセスも難しい急斜面で、滑落した2人に動きはなく、二次遭難の可能性もあることから、30日で救助の打ち切りを決めたということです。