竹内さんが深く傷ついた小学生時代の「何気ない一言」

竹内さん自身も小学生のころ、深く傷ついた一人でした。

「なんか笑いながら言われたとかではなくて、すごく冷たい感じで。。。『清ちゃんのしゃべり方って変なの』って。グサッって。『しゃべり方が変』って自覚していなかった」

「そういう『素の部分』を否定されるってきついですよね」

「小学生だし、大人でいえば『生き方を否定された、あなたの生き方はおかしい』と。こういうのは『LGBTQ』関係なく本当に思います。その子の『感性』なのに…」

竹内さんの思いに共感 内閣府が動いた

だからこそ、「誰もが自分らしく」生き、互いを認め合える社会」を作りたい。そんな竹内さんの思いに賛同した国が動き出しました。

(内閣府SIP「包摂的コミュニティプラットフォーム構築」多様性寛容プロジェクト代表 清家理 代表)
「否定されると嫌だなって。。。みんなだったら、どういう事を否定されると嫌って感じるの?」

竹内さんの講演会の視察に訪れたのは、内閣府が進めるプロジェクトの担当者。LGBTQ当事者など「生きづらさ」を感じる人の個性が尊重される社会を作りたい、と研究を進めています。

今年度から内閣府は竹内さんと連携。将来的には
・VR=仮想空間を活用し、当事者の匿名性が担保された交流拠点の開発
・各省庁と連携し、当事者を理解し支援する「アライ」と呼ばれる支援者の認定制度の構築

など、マイノリティ・マジョリティの「選別」「境界」がない社会を目指しています。

「生きづらさを感じる人の個性が尊重される社会を」

(内閣府SIP「包摂的コミュニティプラットフォーム構築」多様性寛容プロジェクト 清家理 代表・立命館大学スポーツ健康科学部 教授)

「『自分の生き様』で『自分らしさってこんなに大事なんだ』と、身体全体で伝えてくださる所にすごく感銘を受けました」

「将来的に『違いがあっても大丈夫』『自分らしさって何』というところを、自問自答できるような土壌を作っていきたい」