「全国トップクラスの合計特殊出生率」を誇る岡山県奈義町は、大阪大学と子育て研究の連携協定を結びました。町内の母親たちへのアンケートを通じて、出生率向上のカギを見つけようとの試みです。
奈義町と大阪大学の連携協定は5月末に結ばれ、きょう(3日)関係者による報告会が行われました。
大阪大学では、妊娠から生後2年までの1000日間、母親に定期的なアンケートを行い、データを子育て支援に活用しています。奈義町の高い出生率に着目し、今回、連携協定の締結に至ったということです。
(大阪大学 生誕1000日見守り研究研究リーダー 遠藤誠之教授)
「奈義町に住んでいる方の安心感がどこから来ているのか、というのを見させていただくことで、他の自治体でも活用できるんじゃないか」
町ぐるみで手厚い子育て支援を行っている奈義町。研究チームでは「母親が感じる安心感が高い出生率につながっている」と考えていて、細かな分析が都市部などの出生率向上につながるのではと期待を寄せています。
(奈義町 奥正親町長)
「この締結を機に、一歩でも前に進められたらなと思っています」
奈義町では、8月末から約150人の母親を対象にアンケート調査が始まるということです。