■住民では運営方法が…さらに強力な助っ人が現われた

そんな中、強力な助っ人が現れました。今年2月に真庭市の地域おこし協力隊に就任した石橋整さんです。兵庫県でエンジニアとしてゴミ処理場や工場などの設計・管理を行ってきましたが、趣味を仕事にしたいと一念発起しました。
(真庭市地域おこし協力隊 石橋 整さん)
「真庭市の地域おこし協力隊で、マンガ館に携わるスタッフ募集というのがあったので、サラリーマンやめてオタクで仕事していくには『今ここがチャンスなんだ』と…」
石橋さんの名刺には…

「アウトドアなオタクと、いま名乗っていて、『外に出ているけど中身はしっかりオタクしているよ』っていうのをアピールしています」

マンガやアニメはもちろん、外で遊ぶことも大好きだという石橋さん。自然豊かな真庭市で行うマンガ館の運営にはうってつけの人材というわけです。

施設のオープン3週間前。関係者による視察が行われました。テイツーの藤原社長とともに訪れたのは、鳥取県倉吉市の街づくりに携わる松田謙治さんです。
(倉吉観光MICE協会 松田 謙治さん)
「県は違うんですけれども、倉吉と真庭のエリアは近距離で、こういった楽しい施設ができるのは、観光面においても非常に頼もしいことだと思います」
■「キャラクタービジネス」先進地が 隣の鳥取県にあった

その倉吉市、二川地区からはおよそ35キロ離れています。白壁土蔵群の街として知られていますが、その一方で現在、キャラクターコンテンツを活用した先進的な町おこしが行われています。
こちらは2018年にオープンしたフィギュアミュージアム。二川地区と同じように廃校となった小学校を利活用し、現在ではフィギュアの聖地と呼ばれています。

さらに美少女が生活する架空の都市と姉妹都市提携を結ぶなど、現実とアニメの世界が融合する町として注目を集め全国から客を呼び込んでいます。
(倉吉観光MICE協会 松田 謙治さん)
「こういったアニメやマンガのファンって、もはや世界中にいまして、一つのことを発信すると思いも寄らないぐらいたくさんの人たちに届いて、その発信力からたくさんの人たちが町に来てくれる、ということを日々実感しております」


こちらの店はもともとギフトショップでしたが、現在はキャラクターグッズを販売していて、訪れるファンたちの交流拠点にもなっています。
(ギフトのやぶき 矢吹さん)
「倉吉に関しては、『町を大好きになってもらえる』ということが自慢かな、と思います。お店の方と友達になって、帰って来られたらご挨拶に回られる、という方がほとんどです」