DOIが予後を左右する重要な指標

今回の研究で特に注目されるのが、腫瘍の深さ(DOI)の予後予測における重要性です。DOIとは、がんが口の粘膜表面からどれほど深く組織内へ入り込んでいるかを示す指標です。

解析の結果、DOIが5mmを超えるAYA世代患者は、5mm以下の患者と比較して生存率および再発なく経過する割合がいずれも低いことが示されました。この結果は、DOIがAYA世代口腔がんの予後を予測するうえで最も重要な因子であることを裏付けるものです。

さらに、AYA世代の約30%で術後に遅れてリンパ節転移(遅発性リンパ節転移)が生じており、DOIに加えて腫瘍の厚さやtumor buddingもリスク評価に役立つ可能性が示されました。

【画像提供】岡山大学 小野早和子助教