暴走するSNS『死んでよかった、ゴミが消えた』

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凶器となったSNSの心ない言葉は、ただ遺族の心を傷つけるにとどまりませんでした。その悪意はネット空間を飛び越え、現実の生活をも脅かしていきます。

(堤 敏さん)
「現在では、この二次被害っていうものは、マスコミによる二次被害よりもSNS、これによる誹謗中傷、それが問題になっています。この16年前、2010年っていうのは、スマートフォンっていうものも出たばっかり」

「確か2008年にスマートフォンが登場したんだと思います。その当時、みんな俗に言うパカパカのガラケーというものが、そっちのほうが多かったです。SNSっていうのも、今のような携帯のものではなくて、メール、それとブログ、インターネットの掲示板サイトっていうところが主流でした」

「でもそこには、息子と一緒にいた女性たちに対する誹謗中傷が溢れました」

「スマートフォンとSNS、それと同時に、双方お互いそれぞれ出てきたことで、誹謗中傷もそちらへ移行していきました。そんな誹謗中傷が私たちに向けられることもありました。

『深夜に遊びに出す親やってどうよ』
『これって親のしつけがなってないからじゃないのか』
『この事件、親のせいじゃないの』、

そういうことを書き込まれました」

「このSNSでの誹謗中傷っていうのは、この問題、ほんとに今や社会問題にもなっています。SNSが今ほどでもない息子の事件のときも、息子と女子生徒のブログや個人情報がインターネット上にさらされて、誹謗中傷がわき上がり、

『息子と女子生徒は完全に不良少年、不良少女』と決めつけられて、
『ヤンキー、暴走族、ヤクザ、チンピラ』、そういうふうに呼ばれて、

さらには『死んでよかった、ゴミが消えた』、

そういった罵詈雑言が繰り返され、あることないことっていうよりも、ないことばっかり付け加えられて、さらに被害者を攻撃するような内容に傾いていきました」