リスクは管理し、機会は取り込む

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(高島大浩氏)
「それでも中国市場を無視することはできません。世界最大の製造国であり、近い将来世界最大の消費市場になることが確実視されているからです。

しかし、中国市場で成功するためには、日本国内の常識だけでビジネスを考えないことが重要です。現在の中国では、若年層を中心とした消費行動の変化が急速に進んでいます。この新しい消費者像を正しく把握することが欠かせません。

まずは、オンラインとリアルを一体で考えることです。

中国では小売販売に占めるオンライン取引の割合が非常に高く、ECとSNSが一体となって発展しています。リアル店舗だけでなく、ライブコマースやSNSを活用しながら顧客との接点をつくることが一般的になっています。

また、「モノ」ではなく「コト」を売ることも重要です。

近年の中国市場では、モノの所有よりも体験や感情的価値を重視する消費が拡大しています。旅行、アウトドア、ペット関連、エンターテインメント、コンテンツなどの分野は成長が続いています。

日本企業にとっても、性能や品質の良さだけを訴求するのではなく、「その商品がどのような体験を提供するのか」という視点がこれまで以上に重要になっています。

現在の日中関係には様々な課題があります。

しかし、中国におけるビジネス活動そのものが停止しているわけではありません。

ジェトロが支援する中国内の展示会や商談会も殆どが例年通り開催されており、ビジネスの現場では商談や取引が続いています。

重要なことは、中国はリスクとチャンスが共存する市場であり、その両方を冷静に見極めることが求められています」