「いじめの辛さを誰かに話せていたら、事件は起きていない」

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家に引きこもるようになった少年は、学校への襲撃を計画したそうです。

それを知った両親は精神科医に相談し、少年は警察の協力のもと、強制的に精神科病院へ医療保護入院させられたということです。

信じてもらえない痛みは、少年の心をさらに孤立させてしまいました。山口さんは少年に必要だったものは「居場所」、そして「他者が少年に共感する気持ち」だと言います。

「私は、少年がこれまで受けてきたいじめの辛さを誰かに話せていたら、事件は起きていないなと思っています。共感してもらっていたら、事件は起きなかったと本当に思っています」