その時、船員11人が「とっさの判断」で動いた!

男性を発見した瀬戸さんは、すぐに海上保安署のほか救急や警察などに通報しました。

同時に他の船員は、船内から毛布を引っ張り出したり、お風呂を沸かしたりするなど、それぞれが判断し男性の救命活動にあたったということです。

救助時「男性の唇は白色、顔は青ざめていて体は震えていた」

【画像④】

乗組員たちが浮輪を投げ入れるなど協力し、漂流していた男性を救助しました。

男性の救助にあった、二等航海士の福田大助さん・機関長の平田友文さん・一等機関士の谷口馨也さん【画像③】は、「男性の唇は白色で、顔は青ざめ、体は震えていてかなり衰弱していた」と当時の状況を振り返ります。

福田さんら3人は救助した男性に名前を確認したのち、男性からは
「今、何時ですか?」
と聞かれ時間を伝えると、男性は
「会社に行かないといけない」
と答えたということです。

乗務員たちは救急隊が駆け付けるまで、衰弱した男性の体を、毛布やお湯で温めるとともに、声をかけ励まし続けました。