なぜ、うどんをエサに⁉

「讃岐うどん雲丹」として育てられているのは、高松市庵治町地区の漁師が捕獲したムラサキウニ【画像⑤】です。

【画像⑤】

近年、異常繁殖し、海藻類を食い荒らしてしまう被害が全国で深刻化する中、捕獲して養殖することでその数を減らし、海の環境改善につなげようという試みです。

【画像⑥】

エサにうどんを選んだ理由は…

(讃岐うどん雲丹Laboプロジェクトリーダー 細川雅数さん)
「元々、廃棄うどんのフードロス問題があったんですけど、そのうどんを有効活用できないか」

【画像⑦】はウニがうどんを食べるシーン。。。ただ麺がトゲに刺さっているように見えるのですが、食べているんだそうです。

【画像⑦】

実は、エサに使われるのは、遊食房屋が展開する県内3つのうどん店で出た、廃棄うどん。1日約10キロに及んでいた廃棄分が全てウニのエサになるため、食品ロスの削減に貢献できるといいます。

まさに、一石二鳥のウニ。その味は…?

(平松咲季記者)
「いただきます!ちょっと甘いですね。磯の香りが一般的なウニと比べて穏やかで、とろける美味しさです」

うどんを与えることで身入りがよくなり、味がよりまろやかになっているといいます【画像⑦】。

【画像⑦】

きのう、販売開始を記念する試食会が開かれ、開発に携わった学生が、出来を確かめました。

(多度津高校 3年 山口裕貴さん)
「中身の色が白くなって、すごくいいなと思いました。全国に広がってみんなが食べて喜んでもらえるような商品になってほしいと思います」

【画像⑧】

「讃岐うどん雲丹」は、きょうから丸亀市の和食店で「刺身」として数量限定で販売されます。