急増している新たな手口「車の下から紛失防止タグが...」

こうした中、急増している新たな手口が…

(岡山県警人身安全対策課 佐藤泰弘次長)
「『位置情報を知られているかもしれない』という相談に基づいて、相談者の車を確認したら、車の下からGPSの機器が出てきたことは多々あります」

【画像③】

GPS機器などを使って、相手の位置情報を不正に取得する行為です。このうち急増しているのは、「紛失防止タグ」【画像④】の悪用です。

【画像④】

「紛失防止タグ」とは、鍵や財布などに取り付け、位置情報を把握する小型の電子機器です。

ほかのGPS機器と異なり、現在の法律では「他人の所持品への取り付け」が規制されていません。

(岡山県警人身安全対策課 佐藤泰弘次長)
「たとえば『きのう○○の飲食店に行ってたよね』とか、『今○○のスーパーにいる?』とか。タイムリーに相談者の方の位置を把握されている、というケースも実際にあります」

相手に執拗に連絡をしたり、「監視している」と告げたりして精神的な苦痛を与えるケースが多いといいます。捜査にあたる岡山県警の職員は、日頃からの注意を呼び掛けます。

(岡山県警人身安全対策課 佐藤泰弘次長)
「車のバンパーの裏やボンネットの下など【画像⑤】、位置情報が分かる機器を忍ばされることが実際にあります。普段から自分の車の周囲を確認するというのも予防につながるかと思います」

【画像⑤】

「自分一人での自己防衛には限界があります。基本的には110番通報していただくのが一番いいと思います」