大阪・関西万博の会場で、大量に発生しているのが確認されたという「ユスリカ」です。

きょう(21日)、たまたま別件取材で大阪・関西万博を訪れていたRSK山陽放送のクルーが、会場を注意深く観察したところ…大量ではないものの【画像①②】のように「柱にとまるユスリカ」を見つけました。

【画像①】万博会場でみつけたユスリカ?(21日撮影)
【画像②】近づいて撮影してみると…(21日撮影)

万博会場は「ユスリカ天国」??

ー害虫に詳しい東洋産業の大野竜徳さんにこの画像をみてもらうと…

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ユスリカのようですね。虫の大量発生の原因にはいろいろありますが、その原因の一つに『画一的な環境』というものがあります」

「広範囲に環境を切り開くと、そこにいた生物たちは一時的にいなくなります。そうなると、広範囲で一時的に生き物たちのいない空き地ができてしまいます」

「生き物たちのいない空き地では、天敵や競合する相手がいないため、その環境に住み着くことができる虫にとっては天国のような環境が産まれる場合があり、今回のユスリカの発生もそういうことが原因かもしれません」

「海に近い環境ですと、塩分濃度が高めの環境ができることがあり、塩分を多く含む場所は多くの陸上の生き物にとっては生きづらい場所ですが、ユスリカの仲間にはこういったところを好むものもいます」

「ユスリカは水質環境の富栄養化の指標生物としても知られていますが、逆に貧栄養の状態、塩分が含まれるところなどの変わった環境で増えることもあります」

「また、ユスリカの仲間は環境が落ち着かないところで短期間で発生できるものもいて、短いと1~2週間くらいで卵から成虫になることができるものがいて、あっという間にその環境で増えることができるのも大量発生の原因かもしれません」