リモートワークが定着し、誰でも自由に仕事ができる共用オフィス=コワーキングスペースの利用が広がっています。
高松市で新たにお目見えした2つのコワーキングスペースは、明確な特徴を打ち出して客を呼び込もうとしています。

(古川豪太記者)
「インターネットに、こちらにはエアコンもあります。わずか1メートル四方ですが仕事をするには快適な空間です。このコワーキングスペース、実は駅の構内にあるんです」


JR四国が高松駅構内に設置したコワーキングスペース、「ステーションブース」です。9月29日にオープンし、毎日予約があるといいます。

(JR四国事業開発本部 戸梶美里さん)
「いろいろな働き方が今進む中で、こういった働き方もあるんだという、一つのスペースの提案になればいいなと」


新型コロナの影響でリモートワークが増える中、活用が広がっているコワーキングスペースです。「ステーションブース」の売りは駅構内という「立地」。そのため利用時間はあえて15分単位にしました。

(JR四国事業開発本部 戸梶美里さん)
「列車と列車の間の時間にさっと入って少し仕事をしたり、WEBでの会議をしたりして、すぐに列車にのるという、そういったところは駅ならではの利用のしかたではないかと」
(古川豪太記者)
「大きな木のすぐそばにあるテントの前で一仕事。キャンプ場のようにもみえますが、この場所もコワーキングスペースです」



こちらは高松市のセルコスモが自社ビルを改装したコワーキングスペース、「ハーモニー」です。
四国最大級の280席ありますが、座席や会議室だけでなく人工芝をはったスペースやブランコ、ハンモックもあるゆったりと使える空間になっています。こだわったのは「自由」に仕事ができる環境です。

(セルコスモ 小出克元社長)
「客の発想で自由に使っていただきたい。時間を過ごすときにどこで過ごすのか。うちで過ごしたら何か新しいものがあるとか、誰にも邪魔されないで自由にできるとかというところがうちの売りかなと」


改装費用は約1億円。オープンは11月1日で、1日や1か月単位で利用でき、日に100人ほどの利用を期待しています。
全国でコワーキングスペースが増える中、工夫を凝らした空間を提供することで利用者の獲得をはかります。

(セルコスモ 小出克元社長)
「これからコワーキングスペースが増えてくるとしたら、いろんな特徴を持ったものがでてくるのではないか。楽しんで仕事をする。リラックスしてね。どうせしんどい仕事をするのであればそういう環境でしたほうがいいのでは」
働く場所にこだわらないからこそ環境にはこだわりたい。探してみれば自分にあう空間がみつかるかもしれません。