きのう(20日)のプロ野球ドラフト会議で、抽選の結果巨人が交渉権を獲得した、高松商業の浅野翔吾選手。きょう(21日)、さっそく指名挨拶のため、球団関係者が学校を訪れました。

育ててくれた地元香川への感謝を胸にプロ野球の世界へ飛び込みます。


ドラフト注目度ナンバーワンの浅野選手も、運命の一日を祈るような気持ちで迎えました。

(高松商業 浅野翔吾選手)
「朝、石清尾八幡宮にいってきました。無事選ばれますようにって」

ドラフトのために準備したのは…

(浅野翔吾選手)
「髭剃りを持ってきました。夕方に生えてきてるのでちょっとやばいです」

どの球団が指名するのか、迎えた運命の瞬間。


「浅野は巨人か阪神か。浅野は巨人です。原監督が引き当てました」

巨人からの指名が決まり、浅野選手から出たのは地元への感謝の言葉でした。


(浅野翔吾選手 会見)
「小学校のころから、たくさんの人に応援されながらここまでこれたので、本当に感謝の気持ちをまた伝えたいと思います」


その人柄で、多くの人に愛されているという浅野選手。「紳士たれ」といわれる巨人への入団に、長尾監督も太鼓判を押します。


(高松商業野球部 長尾健司監督 会見)
「そこは心配しておりません。名門の球団なので、その中でひときわ輝けるようにがんばってほしいと思います」


(浅野翔吾選手)
「やっとスタートラインに立てたと思うので、これからしっかりと練習して、本当に一日でも早く1軍の舞台でプレーできるようにがんばっていきたい」


(チームメイトや後輩たちが祝福)
「わーっしょい」

3年間汗を流したグラウンドで、チームメイトや後輩からも祝福を受けました。


(浅野翔吾選手)
「いっしょに喜んでくれたので、それが一番うれしいというか絶対に恩返ししたいなという気持ちが」


(えびす屋 吉田誠さん)
「鳥が飛ぶでしょう、それをもじって『唐揚げ食べたらボールが飛ぶ』って。『あの鳥を食べて、しっかり飛ばすことができました』と返って来るから」


(えびす屋 吉田真由美さん)
「ニワトリは飛ばんやんとか」


浅野選手が野球を始めたころから通っていた「えびす屋」です。店主の吉田さんも自分のことのように喜びます。


(えびす屋 吉田誠さん)
「もう夢みたい。本当に小学校3年から見てるので、遠いお人になったようで一瞬さみしいですけど、うれしさの方がね。もう孫みたいな子やから」


2.5人前はあるという唐揚げ定食「浅野スペシャル」、巨人に入団すると食べられなくなると心配していましたが…


(浅野翔吾選手 会見)
「えびす屋のマスターが、『プロに行っても鳥は送る』って言ってましたので、しっかりそれを食べて、これからもがんばっていきたいと思います」


(えびす屋 吉田誠さん)
「翔吾はね、もう野球やめるまで送ろうかなと。(東京まで?)はい。うちの唐揚げ食べなくても飛ぶと思うんですけど、それをそうやって翔吾が言ってくれるのは本当にうれしいし、ありがたい」